銀の魔法



私は、手渡されたオレンジジュースを

柄にもなく両手で握りしめていた。


もうそれは、[頼りない]の一言に尽きて。


視線を落とすと、長い髪の先がジュースの中に入りそうだった。


明るいはずの部屋の照明が、どこか薄暗く思えてしまうくらいに。


・・・・・・何、やってるんだろう。


ずっとそんなことを、考えてた。