銀の魔法



キッチンでは彼女が待っているというのに、幼馴染に対して全く急ぎを見せない。

優先して、優先して。

こうやって、私の呼びかけに止まってくれる。


「ありがとう」


これ以上、何が欲しいんだろう。


「いいよ」


その声が優しすぎて、目の辺りがカッと熱くなった。