銀の魔法


あんちゃんは両手にぶらさげていた袋を片手に集めると、空いた片手で私に手を差し出す。

通学用の鞄を、よこせと。

・・・・・・いや、よこせじゃないけど。


「いや、このくらいいいよ」


「いや、俺がちょっと、困る」


「?」


「その鞄よりは軽いだろうから、家に行くまでのちょっとの間、これ、持っててくれない?」


「・・・・・・」