銀の魔法



「最近急に寒くなってきたし、ショートよりロングのほうが首あったかいかもね」


さりげなく私の首に触れながら、彼は私の隣の空席に腰をかけた。

勿論、彼の席はそこではないのだけれど。

休み時間はもうみんなで席替え大会かのように席移動をしているので、その行為自体は特に目立ちはしないし不思議だとも思わないけれど、

一つ理解不能な点を挙げるとすれば、彼が私に話しかけてきたことである。