ふいに、私の髪を誰かが梳いた。 「斎藤さん・・・・・・だっけ。髪長いね」 声のする方を向けば、そこにいたのはクラスの級長だった。 「斎藤夜那、さん」 彼は、確かめるように私の名前を呼んだ。 南雲雨音[なぐも あまね]。 副級長は推薦だけれど、彼は唯一立候補で級長に決まった人である。