そこから、しばらく短い会話を続けてから、私はドアを開けて外に出た。 君は内側から手を伸ばしてドアを支えて、私を見送ってくれた。 「またね」 足早に逃げようとする私の背中にかけられたその言葉に、素直に喜べなかった。 今日だって、2年前だって、何年前だって。 君の家から数歩行けば、自分の家だ。