「ごめん。何で、帰ってきたの」



冷たすぎては、いないだろうか。

ちゃんと、君を想っていてあげられる台詞になっているだろうか。


「やー・・・・・・ちゃん?」


悲しそうな声がする。


思わず謝りたくなってしまう、君の声がする。



開きかけた目をギュッと閉じて。



何回も何回も、心の中で謝ったけれど、

頭の中には、どうやっても君の笑顔は浮かばなかった。