「・・・・・・え」 「ほら、口開けてー?」 唇にぐっと押し付けられて、もう開けざるを得なかった。 控えめに開いた口に放り込まれたお菓子をサクリと噛んだ瞬間に、離れていく彼の指先が唇の先にぶつかった。 「俺、これすっごい好きなんだよね。このお菓子」 漸く彼の手が彼の顎まで戻ったところで、頬杖をついたあんちゃんが嬉しそうに笑った。 ・・・知ってる。 あんちゃんは一時期、ホントにこればっかり食べてたから。