「あんちゃんは、相変わらずだね」 何も変わってない。 昔よりもきっと背が伸びていて、並ばずとも頭一つ分違うことはわかっている。 髪が伸びていて、時折右目にかかる前髪が悩ましい。 「やーちゃんもね」 あんちゃんはクスリと笑って、パーティー型に開けられたスナック菓子に手を伸ばした。 ――指が、長い。 「会いに来てくれてありがとね、やーちゃん」 その長い指がスナック菓子を掴んで向かった先は、その手の主――あんちゃんの――口元ではなく、あろうことか 「はい、お礼」 私の口元に運ばれてきた。