銀の魔法



「え、・・・あ、勉強しながらでもいいよ」


どうせ、ただのくだらない話だった。


今日は暑かったのだとか、

友達とこんなやり取りをしたのだとか、

そんな程度のくだらない話だった。


それなのに。


2年前と違って、あんちゃんは私が話しかけるたびに、

もしくは、何かアクションを起こすたびに。

毎回毎回、机との睨めっこをやめて振り返ってくれる。


それがたまらなく嬉しかったのも事実だけれど、

それと同時に、

それがひどく、悔しかったのも事実だった。