それはたしか、私がまだ小学生で、あんちゃんが中学生になったばっかりの頃だ。


「あんちゃんってさ、ほんとに私よりも年上なの?」


私の問いに、彼の背中がビクリと震えた。

一瞬、何かに驚いたのかと思ったけれど、そのあとも小刻みに震えているところを見ると、

どうやら笑いをこらえているみたいだった。


「ちょ、何笑ってんの!」