あんちゃんと出会ったのは、ホントに小さいときだった。 [幼馴染]の文字通り、ホントに昔からの馴染みだった。 でも私が4歳のときに、あんちゃんは5歳。 5歳になったかと思えば彼はまた一つ大人になっていた。 「ねえ、あんちゃん」 「んー?」 彼は机に向かって宿題をしながら、私の方を振り返りもせずに返事した。