「ん、やーはんやーはん、とりあえぐこれ」 口でポテトチップスの袋の端を噛んでいるせいでところどころくぐもって聞こえづらいけれど、でも言ってることはわかる。 「・・・・・・いっぱい持って来たんだね、あんちゃん」 今にも落ちてしまいそうなほど溢れ返っている、あんちゃんの腕の中のお菓子は、全部私が好きなもので。 そんなところにも、彼の優しさが染みる。 あんちゃんは半ば放るようにテーブルの上にお菓子を置くと、自分も座って、私に向き直る。 「さ、好きなのどーぞ」 全部、好きだから。