銀の魔法



「あんちゃんたち・・・・・・
いないんですか? 今」


そう尋ねると、

彼女は、ふっ と目を伏せた。


「病院、に行っちゃった。
杏悟ママの具合がひどくなっちゃって、急に・・・・・・。

だから、あたしはお留守番?
やーちゃんを悪の手から守るためにもーッ! ってね」


重たそうにする口元が作り出す笑みは、

今まで見てきた

彼女のものと何の違いもなく、

今このワンシーンだけを切り取って見ても、

きっと誰もわかんないだろう。


彼女の、寂しさには。