休み時間。

早速すいすいと亜奈に近づいた。



「あーなーちゃんっ」


「何?」



確かに、人形みたいな整った顔。
でも―――なんか瞳に感情が入ってない。



「一緒に遊ぼうよぉ」


「・・・小学生じゃないんだから」



えぇ、私は中学生よ。
遊ぼうって言っただけで小学生?

―――――いちいちムカツクわね。




別にアンタと遊びたかないわよ。

遊ぶ・・とか
言ってアンタを連れ出すため。



「まぁ良いから、ちょっと付いて来て」



少し強引に、亜奈の手を掴んだ。



「・・・ひっ」



思わずパッと手を離す。