「今回のゲームは、
皆でやるから特別にとびきり
暇つぶしになるものを考えたの」
亜奈はにこにこと笑っている。
そんなことでさえ、
私にとっては不愉快だ。
「私は参加しないわ」
冷たく言い放つ。
転校生が目立ってんじゃないわ。
「ふふ、絶対参加だよ?」
「・・は?」
ありえない、コイツ何言ってんの。
「不参加=敗北でも
良いなら不参加で良いけど」
敗北・・・なんか悔しい。
「やれば良いんでしょ!」
「・・・あなたは?」
亜奈が、ドアに隠れるように
立っていた愛に言った。
「え、あぅ・・私は・・やります」
っち、やんのかよ。
あークラスに愛と亜奈。
うざいやつが2人もいる―――。


