「愛の奴・・・」
ぶつぶつ文句を言いながら、
教室の扉を開ける。
「あ、輝ちゃん、来て」
教室の一番前に、
亜奈が立っていた。
他の皆は、席についている。
「丁度良かった、今からね、
ゲームを開始しようとしてたの」
「ゲーム?」
「そう・・ま、席について」
席について、ですって?
偉そうになんなのよ・・・!
そう思いながらも、
渋々席についた。
「ふふ、皆でゲームしたかったの」
「なんのゲーム?」
普段からチャラチャラしてる、
お調子者の男子、怜が聞いた。
すると亜奈はにやり、と笑った。
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