暇つぶしゲーム-Ⅱ







「愛の奴・・・」



ぶつぶつ文句を言いながら、
教室の扉を開ける。



「あ、輝ちゃん、来て」



教室の一番前に、
亜奈が立っていた。


他の皆は、席についている。



「丁度良かった、今からね、
 ゲームを開始しようとしてたの」


「ゲーム?」


「そう・・ま、席について」



席について、ですって?
偉そうになんなのよ・・・!

そう思いながらも、
渋々席についた。



「ふふ、皆でゲームしたかったの」


「なんのゲーム?」



普段からチャラチャラしてる、
お調子者の男子、怜が聞いた。










すると亜奈はにやり、と笑った。