暇つぶしゲーム-Ⅱ






アイツを呼び出した、私。



「ちょっと・・!」


「え、どうしたの、輝ちゃ―――」


「どうしたの、じゃないわよ!!」



―――――パンッ


思いっきりアイツの
頬を打ってやった。



「な、なにす・・?」


「アンタでしょ、
 亜奈を教室から出したの!」


「ち、違うよ!」


「黙って!」



―――――パンッ


また、打ってやった。



「良い?今度やったら
 またいじめてやるから!!」


「わ、私じゃな・・」


「うるさいっ!」



―――――ガンッ


今度はロッカーに突き飛ばした。
ぶつけた腕が赤くなってる。

ふん、ここまで
すればもうしないかな。







アイツ―――とは、
私が前いじめていた愛の事。

飽きたからいじめ止めて
あげたのに、また始めようかしら?



そんな事を考えながら、
教室に戻って行った。