アイツを呼び出した、私。
「ちょっと・・!」
「え、どうしたの、輝ちゃ―――」
「どうしたの、じゃないわよ!!」
―――――パンッ
思いっきりアイツの
頬を打ってやった。
「な、なにす・・?」
「アンタでしょ、
亜奈を教室から出したの!」
「ち、違うよ!」
「黙って!」
―――――パンッ
また、打ってやった。
「良い?今度やったら
またいじめてやるから!!」
「わ、私じゃな・・」
「うるさいっ!」
―――――ガンッ
今度はロッカーに突き飛ばした。
ぶつけた腕が赤くなってる。
ふん、ここまで
すればもうしないかな。
アイツ―――とは、
私が前いじめていた愛の事。
飽きたからいじめ止めて
あげたのに、また始めようかしら?
そんな事を考えながら、
教室に戻って行った。


