次の日。

先生に言われた通りに進路希望調査を集める。

「よしっ、と。
早く持ってかなくちゃ。」

職員室へ行き先生に提出。
したのだが…

「ん??これ一枚足んねぇぞ??」

「え??」

おかしいな、数えたと思うんだけど…

「うん、やっぱり足んねぇや。
あれだな、白神だわ。」

「白神くんですか??」

白神大空。
クラスのムードメーカー的存在。
成績はあまり良くないけど、
仲間達からの人望は厚い。

だけどおかしい。
私は確かに白神くんから
進路希望調査の用紙を受け取ったはずなのだが…

まぁ、細かいことを気にしてても仕方が無い。

「探して出してもらいます。」

「おぉ、悪いな。
やっぱお前は頼りになるよ、黒崎!!」

私は笑顔で答え、職員室を後にした。