「てことでさ、俺と組んでくれるよな??」

「やだ。」

「なんでだよぉ
前回感動系っぽく終わったじゃんかぁ」

「それとこれとは話が別よ。
節も変わってるし。」

「そうだけどさぁ」

ヤツはテーブルの脇においてあるナフキンで
バレリーナや鳥などを作りながらいじけている。

バカなのに手先は器用なようだ。

そう、バカなのに。

「二回も言わなくて良くない??」

ヤツは(′・ω・`)としている。

「大事なことなので二回言いました。」

私は軽く毒を吐いた。
ヤツにはこうかばつぐんだ!!

「なんか某人気ゲームを思い出すんだけど」

「気のせいよ、ポ○モンなんて全く意識してないんだからっ!!」

「めっちゃ意識している!?
そしてなぜそこでツンデレ発動!?」

……うん。

なんかさっきからちょっと思ってはいたけど、

楽しい。

うん、楽しい。

「黒崎さんー」

ヤツは私の顔をにやにやしながら覗き込んだ。

「何よ。」

「今、楽しいなって思ったでしょ」