季節は冬。
私、益田 心優(ました みゆ)。
高校1年生。
今日はクリスマスだから、お父さんの実家のおばあちゃん家で親戚を呼び、クリスマスパーティーを開くことになった。
お父さんは仕事で遅くなるから直接おばあちゃん家に来るらしい。
二時間程すると、車が止まった。
「ほら、着いたわよ。早く下りなさい」
「はいはい」
私は適当に返事をして車を下りた。
歩く度に足が雪に埋もれる。
最悪。ブーツん中ビシャビシャじゃん。
私はボロい扉を思いっきり開けた。
「あら、心優ちゃん。久しぶりねぇ」
玄関にはおばあちゃんが立っていた。
「久しぶり。おばあちゃん。お邪魔するね」
ブーツを脱ぐと、狭いリビングに向かった。
リビングに行くと、親戚が1人、2人、3人…沢山の数の人が来ていた。
何で親戚がこんなにいるのにこんな狭い家でパーティーなんてやるかなぁ。
そう思いながら、私は軽く挨拶すると空いていたソファに座った。

