私と族と記憶

キィィィ


ついた場所は屋上だった


「離してっ」


舞がそう言うと響はゆっくりと手を離した


「何かあったのか?」


響が聞いても舞は何も言ってくれない


ねぇ…


何があったの?


人には言えない事なの…?


それでもっ…


「…少しは頼って…」


私がそう言うと…


「…分かった」


……え?


舞はスカートのポケットから携帯を取り出した


カチカチカチッ


「…これ」


私と響は舞から見せてもらったものを見て絶句した