響side


「あんたを責めても舞の記憶は戻んねぇしな」


「もうっ!この不器用!」


と美咲は言いながら俺をたたいた


仕方ねぇだろ~


「…あなたこの間舞さんといた…」


あ~ぁ…


あの勘違いしてた日か


「俺は榊原 響。舞の兄」


俺がそう言う真莉の目が見開かれた


「兄!?彼氏じゃなかったの…」


あたり前だ


「俺の彼女はこいつだ」


俺は隣にいる美咲を指差した