「馬鹿なこと言うなよ。 何処にそんな女がいるんだよ」 佳祐は、おちゃらけた態度で周りを見渡すがそんな女性の姿なんかないとばかりに、 「何処にもそんな奴いないだろ? 大丈夫か?熱でもあるんじゃないか」 逆に心配した顔をされてしまう。 「すぐそこにいるじゃない」 テレビの隣に立ち佳祐を見つめる女性を指でさしたが、 佳祐には見えていないのか? 相手にしてもらえなかった。