何枚も撮って。
らくがきコーナーへ向う。

「やっべ!!俺小銭ないから
 ちょっと両がいしてくんね。」

『はいょ―★』
あたしは、もくもくと
プリクラにらくがきしていた。

そのとき、後ろから誰かが入ってきた。
「やっほー♪こんちゃ~。
キミかわいいね。どこ中の子??♪」

いかにも軽そうで、
チャライ2人の男が入ってきた。

『ちょっとー!!!
でてってよ!一応彼氏いんだし。』

「いいじゃん??ちょっとだけだからさ♪
やろうぜ」

『やだしっ!!
あんたみたいな軽い最低な男と寝るわけないじゃんっ!!』

ちょっと怖かったけど、
精一杯抵抗した。

「なんだよ。お前。
ヤリまくりって顔してるくせに。
もしかして怖ええの??」

逆切れしてきた。
たしかに、あたしは
ギャルっぽいよ??
チャラチャラしてるよ??
服装派手だよ??
でも、
心から愛してる大切な人がいるんだ。
あんたらみたいに
あたしは軽くないっ!

あたしは、無視してらくがきの
つづきをはじめた。

その時、
竜が戻ってきた。やばいくらい怖い顔して
男2人を睨んでいる。

「おい美亜。こいつら誰だ??」
おどすような低い声であたしに聞く。

『なんか、勝手に入ってきたのっ!!』
その瞬間一人の男のむなぐらつかんで
そとにひっぱりだした。