ナツメ

あと何日一緒にいられるのだろうと、いつしか、そんなことばかり考えるようにもなった。

契約は一ヶ月。
あんなものが契約として成立するかどうかわからないけど。

一ヶ月と決めたのはわたし。

もし、ずっとずっと一緒にいたいと言ったら、ナツメはわたしを飼い続けてくれるだろうか。

答えは絶対にノー。

わたしもナツメも頭のどこかで感じている。

こんな生活が一生続くなんてありえない。

こんな愛しかたで一生、生きていけるはずがあるわけない。

そこが、その部分だけが、わたしとナツメのまともなところ。

本気で狂っていたなら、そんなことも考えずに済むのに。