ナツメ

何日かが過ぎた。
もう、その何日かが、大体何日という予測もつけられない。

時間の感覚も日の感覚もわからなくなっていた。

部屋にはカレンダーもあったけれど、今日が何日か知らないわたしにはただの紙。

ナツメはテレビをほとんど見ない。

よって日を知らせてくれるものはなにもない。

知りたいとも思わない。

ただ、ナツメが休みの時は、一週間が過ぎたのだと思わされる。
それだけが唯一現実を示すことのように思えた。