ナツメ

やることがないと身体は眠りを要求するみたいだ。

視界が閉ざされている所為もあるけれど、なにかを考えることに飽きると眠ることしかすることがない。


椅子に座ったまま眠った。

身体は固定されているので、少しの体動で椅子がひっくり返ることもない。


どれだけ眠ったのか。


普段は少しの物音では起きないわたし。

視覚が働かない所為か、それを補うように聴覚が敏感になったのだろう。