ナツメ

怒ったってなじったって、わたしはナツメがいないとなにもできない。


帰ってきてくれること。

それだけで。

傍にいてくれるだけで、わたしはナツメを愛せる。

そして彼は、わたしが待っているだけで、わたしを愛せる。


わたしとナツメは二人で一人だ。

わたしはナツメで、ナツメはわたし。

文字通り「ひとつ」になれる。