ナツメ

帰りが遅くなればなる程にナツメは、わたしに罪の意識を感じて、申し訳ない気持ちになって、必要以上に愛を注ぐだろう。

人間のペットへの想いはそういうものだ。


僕がいなきゃなにもできないのにゴメンね。

そう思うだろう。


そして、わたしは待たされても待たされても、彼が帰ってきたなら彼のなにもかもを許して、なにもかもを愛せる。