ナツメ

ナツメにとって、わたしはなんだろうか。

最初に彼は言った。

俺なりのやりかたで、かわいがってあげる。

わたしは、かわいがられているのだろうか。
よくわからない。

でも、これが彼なりの愛しかただとしたら、わたしは喜んでその愛を受け入れる。

とても不思議なんだけれど、今のこの現状が、わたしには幸せ。そう思える。

基本は、ナツメの言うことをきくこと。
命じられるがままに動くこと。
逆らわないこと。

親に対する子供の基本原理だ。
子供の頃のわたしだって、そうだった。