ナツメ

ナツメは、どこかわたしと似ている。

似て異なるもの。

真逆のような気もするけれどだからこそ磁石のように惹き合うのかもしれないと思った。

どうしてナツメが、わたしを飼うことにしたのか。
それはよくわからない。

何度か交わしたメール。
その中でナツメはこんなことを言っていた。

『俺は愛されるより愛したいほう』

なにかの歌のタイトルみたいだと思ったけれど、多分それがキッカケだと思う。

愛したいナツメと愛されたいわたし。