「オハヨー!紗英!」


「…………おはよ…」


「紗英テンション低っ!!
………て…そりゃそうなるか…」



昨日の事に続いて、朝っぱらからまた目撃してしまった…


陸と先輩が………チューしているところ…


私は、初めて陸が別の女の子とチューしているところを目撃し、ただただ固まってしまった…

噂でしか聞いたことのなかった私は、今までずっと信じてこなかった…ううん…信じたくなかったんだ……

ただ一人、時が止まったように固まっていると不意に陸と視線が交じり合って…


こんな時なのに、私の胸は……ドキッと音を奏でた



すると、陸は私にニヤッと不適な笑みを見せた後


さっきよりも、もっと深くて……長いチューをまるで見せ付けるかの様に……



その、現実は私達をどんどん終わりへと引きずりこんでいった