「陸っ!!明日は私だからねぇ??」 教室の、扉の所から聞こえてくる甘ったるい女の子の声… 「わかってるって!」 今じゃ、話しさえしなくなった陸の低くて落ち着きのある声… 陸の全部が全部大好きだった…ううん…大好きなの…… 過去形になんてしたくないよ…こんなにもまだ、アナタが好きなんだよ? 終わりなんてこなくていい… 幸せなんかもうなくてもいい… お願いだからもう一度、 ”紗英”って呼んで下さい……