もう…いいよ〜短編〜






「……紗英…」


「………ふえっ…高…橋くっ…」


抱きしめられているこの状況…


すぐ横に高橋君の顔…


”高橋君”と呼んだ時、グッと力が篭った腕…


………何?……今更…何…


さっきから私の頭はこればかり…


「……高橋君なんて呼ぶな…俺は陸だ…もう一度…陸ってよんで……」



一体……なんなの…


もう二度と話すことなんてないって思ってた…

もう二度と…こんな風に抱きしめられることもないって思ってた…


やっと………落ち着いてきたのに…

やっと……忘れられそうだったのに…


また………好きになってしまう…