陸は女の子達に、”後で行くから先に行ってて?”と優しく語りかけた…
きっと今から行こうとしてたのは…私達の思い出の場所…
始まったあの場所…
お昼はずっと一緒だったあの場所…
今は………行くことのない屋上…
「………なに…」
もともと、低い陸の声は更に低くなってて…
さっき女の子達に見せたあの眩しい笑顔はどこに行ったのか…
今は眉間にシワを寄せ、私の目は一切見ない状態……
私……一体どれほど嫌われているのかな……
陸に…何をしたんだろう…
思い当たる事は、何一つないのに……目の前にいるこの人はまるで私が悪いような…そんなそぶり

