「あ、あのでも、将也は今まで通り女の子と仲良くしてて」


「何で?」


「だ、だって急に将也に彼女がいないってなったらみんな不思議に思うでしょ?」


「そ…それに私が将也を束縛したくないから」


恥ずかしくてうつむいた。


「うーん…でも、止める。俺だけじゃ不公平だろ?」


「ええ?そんなことないよ」


まあ、それでいいなら、と思った。


将也ならうまくやるだろう。


なんとなくそんな気がする。


「よし。秘密、秘密、と」


なんだか秘密、秘密と呟く将也が可愛くて笑った。


それを見て将也も笑った。


こうして私達は4ヶ月限定の奇妙な恋愛生活を始めた。