目をさました。


将也はまだ寝てる。


起こさないように腕をほどく。


静かに布団を出ようとする。


「雛子」


「あ、おこしちゃった?」


「ん…」


「もうお母さんが起きるかもしれないから」


「もうそんな時間?」


「うん」