イノセンス・タブー

「将也、」


「ん?」


「…」


するっと私の手に将也の手が重なった。


「寒い、な」


「な…」


「暖めて欲しいんじゃねえの?」


「ちが…!まーが」


「どっか行っちゃいそうだったから…」


「…俺が?」


「ん…」


将也は驚いたような顔をした。でもそれはほんの一瞬だった。


将也の声がすぐ耳元でする。


「…じゃあさ」


将也が消えちゃいそうで儚い。


「雛がずっとオレを掴んどいて?」


その後私の手をぎゅっと握って、


寂しそうに笑った。