イノセンス・タブー

しとしと降っている雨の中、将也は駐輪場にいた。


「将也」


「雨だよ」


「うん」


どうしたんだ、とか何でいるんだ、とか言わなかった。


「バスで帰る?」



「ん…だな」



私は折り畳み傘をリュックから出した。



「入る?狭いけど」