イノセンス・タブー

足音がした。


なんだか見られてはいけないような気がした。


何故かものすごく緊張していた。


そして、足音は遠ざかって行った。


「雛」


「将也…」


「気使った?」


「……」


「生意気」


「だって」


「ばーか」


ぴしっとでこぴんさされた。


「心配すんな」


「…っ」


将也は私の心を簡単に拐ってゆく。