イノセンス・タブー

日が暮れるのが早い。


勉強して帰るときにはもう真っ暗だ。


亜季とはバスが逆方向だし、蛍は自転車で帰る。


時々1人で帰るのも寂しい時がある。


とぼとぼと校門を出ようとした時。


「雛子」


「将也?」


バイクに乗った将也だった。


「乗ってく?」



何故か将也は2人乗りのバイクに乗って登校している。


大きい方がいいのかも、と考えてみる。


免許のない私には理解できない何かがあるのだろう。