ーー次の日ーーミサトsideーー



「おはよう...」


どんよりとした雰囲気でクラスの友達に挨拶する私。


ったく、直哉のせいで昨日一睡もできなかったし...


「どーしたミサっちー!!可愛い顔が台無しだよ?」


小動物のような可愛い笑顔を顔に浮かべながら聞いてきたのは、大親友の小山かおり(コヤマカオリ)。私と付き合っている裕司の妹だ。


「聞いてよかおりー、実は昨日幼馴染に会っちゃってさー。もー大変だったんだよー!!」


「幼馴染って、例の、美里に恋しちゃってるっていう...」


「そう!しかも昨日裕司君と一緒にいる時だったんだよ?ホント最悪」


「あー、だから昨日お兄ちゃん帰ってくるの早かったんだ。なるほどね~」