「いってきまーす。」


重たい気持ちのまま学校に通う。




私の家から歩いて10分のところにある私の学校。


いつもどおり靴箱で上靴を取り出す。



「おはよーっ!!」

男子生徒の声。



え?私?

思わず振り返る。



「おはよ、望月さん♪」


振り返るとそこには長岡雅人(ながおかまさと)くんがいた。


長岡くんは同じクラスの男の子。