いつものように
軽く化粧をして
髪を整える。
朱い髪の毛を。
鏡越しで自分の朱い髪の毛を見て
昔の記憶を思い出した。
「なんだ…!?お前の髪の毛?
朱くて気持ち悪いな(笑)」
「化け物みてぇ…。」
「泣かないでくれる。
本当に化け物みたいなんだから
しょうがないでしょ。
恨むならあんたを捨てた親を恨みなさい」
心無い言葉達が
あたしを突き刺す。
心無い言葉で
どれだけ傷ついたか。
どれだけ殺されたか。
この髪の毛さえなければって
何度思った事か…。
ふと思い出す。
まあ今となっては
あたしをここまでしてくれたから
ある意味感謝するけどね。
