つめたい海のカナリアと魔物





ところが、


目の前の黒と白の怪物は

もう一匹の怪物が去ってしまうと動きを止めて、


下のほうからちびをじっと見つめているだけで

ちびにそれ以上ちかづいてきません。


どうしたのでしょうか。




怪物にじっと見つめられながら

ちびははじめて、深い海をこわいと思いました。




怪物がやってきた

底の見えないまっくろな海の闇を、


心からおそろしいと感じました。