「はぁーい」

あたしはノックに応えた。

「こんばんは」

令斗だった。

「令斗!どうしたの?」

「数Ⅱの問題がどうしても解けなくて…」

「あたしにどうしろと?」

「教えてく…」

「なんで学年トップのあんたにあたしが勉強教えんのよぉっ」

「じゃあ一緒に考えよう!」

「それなら……」