あなただけを見つめてる


向かった先には、美波と美波を囲む男性6人が居た。


「奈子ぉ……。」

男たちはあたしを見た。

「「奈子」ちゃんって言うんだぁ」

「オレたちといいことしようよ~」


やだ…

逃げたい。

でも美波を助けなきゃ……。


「ほら、こっちおいで~」

1人の男があたしの腕を掴んだ。

「いたっ…」

「俺の連れに手ぇ出してんじゃねーよ!」

後ろから息を切らして誰かが言った。

声の主は令斗だった。