一直線な人気者

腕を精一杯伸ばし、頑張って距離をとろうとするが、男の子の力には敵わない。


「ハイハイハイ!やめろこの変態!」


布施君が明智君を引き離してくれたお陰で、私は呼吸を整える事が出来た。


「あ……明智君………」


D組の殆どが大量のハテナを飛ばしてる中、ようやくフリーズ状態から脱したらしい結麻がイスから立ち上がる。


「さっき桃妃の事“お姫様”とか言ってたけど、アレどういう事………?説明してくれる?」


結麻の発言に、その場にいた全員が一斉に頷いた。


もちろん私もその1人。


だって私が1番知りたいもん!!