一直線な人気者

どうしてって………考えて分かるなら、もっと早くどうしてだか分かってるわよ。


「分かんない………ちっとも分かんない」


口を尖らせ、スネた様にプイッと横を向く私。


何だか数学の宿題で“こんなのも分からないのか”とバカにされてる気分だった。


「だったらもうダイレクトに言っちゃうけど、心の準備出来てる?」


「何よもう真琳まで……!さっさと言っちゃってよ!」


いつも優しい真琳にも言い方や雰囲気に腹が立ち、思わず八つ当たりしてしまう自分が嫌だ。


泣きそうなのを頑張って耐えていると、真琳が爆弾を落とした。